「施設長抜きで会議したい…。」福祉現場の裏会議を放置するリスクと中間管理職の作戦

部下から「施設長抜きで…。」と言われてしまった。
「施設長がいると話しにくいから、
施設長がいない所で別の会議がしたいです。」
と部下から言われてしまいました。
施設長は、会議で現場の意見がなかなか出ない事に
苛立ち重苦しい雰囲気…。
サービス管理責任者の立場の私は、
部下と施設長の板挟み…。
もうどうしたらいいんだろう。
この様なご相談をクライアントさんから受ける事があります。
サービス管理責任者などの中間管理職の立場は、
スタッフと施設長の板挟みになりやすいポジションです。
現場の困りごとを議題に上げると、批判的に詰められる。
寝る間を惜しんで考えた企画を出したら、鼻で笑われる。
そんな経験が重なれば、
「もう施設長がいない所で会議したい!」
と言い始めるスタッフの気持ちも、
「私だってもう会議から逃げたい!」と
思う中間管理職の気持ちも、よく分かります。
でも、もしその「裏の会議」を許して
しまったら――。
あなたの現場はどうなっていくでしょうか?
例えば、こんなリスクが考えられます。

「裏会議」を見過ごせない3つのリスク
この様な事から結果として、
経営陣 VS 現場の対立が強まり、
板挟みのあなたが更に疲弊してしまう事になります。
こんな時こそ、
「板挟みのマネジメント」から「橋渡しができるマネジメント」
に方向転換してみませんか?
なぜ「裏会議」が起こるのか?
心理的安全性が低い場合があります。
部下側の防衛反応
「公式の場で否定される・責められる・怒られる」と感じる、心理的安全性の欠如から、裏でコソコソ集まる、無難に終わらせる、黙り込むなど自分の身を守る行動をします。
そして「裏会議をしたい。」というのは、「現場の苦労を分かっている、直属の上司のあなたに、まず味方になってほしい」というスタッフからのサインでもあります。
上司側の防衛反応
「聞いていない重大な問題」や「唐突な提案」を出されてその場で判断を迫られる。
また、現場からの不満をぶつけられると、
「責められている・管理能力を問われている。」
などと感じて正論で詰める、威圧的な態度になる、現場の提案を「現実的ではない。」と即座に却下する、などのプライドや立場を守る行動が出やすくなります。
いかがでしょうか?
思い当たる事はありませんか?
「こうなる部下も上司も悪い!」という事ではなく、人は脳が恐怖や不安を感じると無意識に防衛反応が発動する性質が誰にだってあるのです。
心理的安全性というと、部下側の話になりがちですが、実は上司側も心理的安全性を高める事は組織の風通しを良くするキーポイントになります。
「板挟み」が「橋渡し」に変わる作戦3ステップ
否定からはいるのではなく、「施設長不在で進めようとする背景」をきいてみます。
その上で、チーム全体の生産性が下がるなどの、リスクと裏会議はNGであることを伝えます。
ただし突っぱねるのではなく、申し送りや部下面談などの公式な場面で、事前にすり合わせる機会を設けます。そうすれば、部下も安心感が持て、あなたも会議で部下をフォローしやすくなります。
森 ゆきこ部下にNGを出す時に、「理由が上手く説明できない事」ってありませんか?そんな時はうやむやにしないで即・調べたり、先輩にきいたり、自分の言葉で説明できる様にメモしておくことも助けになりますよ。
現場の「大変です。」「厳しいです。」だけでは、経営層はなかなか納得してくれません。
時間・コスト・人員などへの影響を具体化し、経営層が納得できる視点を一緒に整理していきます。この「翻訳スキル」を、スタッフと一緒に育てていきましょう。



実は私、福祉職時代にコレがとっても苦手でした。でも、視覚化・数値化するのが得意な部下に「上司を説得するために、ココの数字を出して欲しい!」とお願いしていました。苦手な事もチーム戦で切り抜けていました。
例えばこんな一言を、会議の前に施設長(上司)へ伝えておきます。
次回の会議で、現場から○○の改善について提案させます。まだ不完全な部分もありますが、まずは声を上げさせてやって下さい。
→ 不意打ちではなく、事前の予告で心の準備をしてもらう効果があります。
最近○○の件で、現場も少し余裕がなくなり、疲れも見られます。次の会議ではガス抜きも含めて現状報告をしますので、聞いてやっていただけませんか?
→ 「厳しく評価するモード」から「傾聴モード」へ切り替えてもらう。
上司にとっても、不意打ちで判断を迫られるより、事前に心の準備ができている方が、
部下の提案・意見に対して冷静かつ寛容に対応できます。



正直、私はこれが一番ドキドキしました。
でも、私が一番効果を感じたのもこのステップです。やってみると、意外な反応が返ってきたこともあります。
「自分が居るから、意見が出ないんだろうか。でも放っておくわけにはいかない。」と、上司自身が悩みを打ち明けてくれたこともありました。
つまりこのステップは、上司自身の防衛反応をゆるめ、心理的安全性も高めているんですよね。
今日、できる小さな一歩
あなたの現場を改善するヒントはありましたか?
大きく変えようとしなくて大丈夫です。
例えば…
●上司に突っ込まれそうな、部分を事前にスタッフと相談する。
●会議までに、誰と?どんな話し?
を擦り合わせておくと充実した時間になるか、書き出す。
●次の会議の前に、上司へ「こんな議題を上げたい。」と一言予告しておく。
完璧じゃなくてOK!
小さな事の方が実際に「行動」しいやすいです。
小さな事でも行動する!これがあなたの現場を変える一歩になります。
あなたのやりやすい形で、
今日から少しずつ、試してみてくださいね。
サビ管・サ責・主任・管理者など
福祉現場のリーダーさんへ


✅「注意すると萎縮し、優しくすると馴れ合いになる…。」
✅「自分でやった方が早くて、結局仕事を抱え込んでしまう…」
✅「どうすれば、スタッフが笑顔で自主的に動いたり、
一人ひとりの強みが活きる現場になるの?」
「現場を何とかしたい!」
そう思いながら
奮闘してきたあなたへ。
あなたがこれ以上抱え込まず、もっとラクに、
もっと自分らしくチームを動かすためのヒントをお届けします。
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福祉現場で
スタッフの自主性を引き出す部下育成 8ステップ
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